パロディモンタージュ
山岳写真家である白川義員氏の撮影した写真を元にして作った、マッド・アマノ氏のパロディモンタージュ作品について裁判で争われたことがあった。裁判は最高裁まで続き、結果としてアマノ氏の敗訴で終わったが、この時の最高裁の判断は現行法におけるパロディの立ち位置を明確に示すものとなった。アマノ氏はパロディは引用の範囲内だと主張したが、最高裁は引用として認められる基準を決めてそれを退けた。その基準が出来たことにより、ほとんどのパロディが著作権を侵害しているものとなってしまった。
『バターはどこへ消えた？』
『チーズはどこへ消えた』という有名な作品のパロディで『バターはどこへ溶けた？』という作品があった。この作品は元作品を批評・批判する正統なパロディ作品であったが、裁判所はパロディの限度を超えているものと判断し差し止め処分を下した。この判断は実質的にパロディは認められないということを意味している。