著作権をめぐる論争を知る

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著作権と芸術

パロディとして有名なものに、アンディ・ウォーホールのポップアート作品がある。20世紀美術の代表作品とまで言われるほど世界的に評価されている作品であるが、彼もまたキャンベル社の缶を作品に使用するのに、キャンベル社の許可は得ていない。パロディ作品を作るのに著作権者の許可がいるとすれば、現代美術作品の多くが違法になることになる。著作権は、芸術家が自らの作品に著作物を取り込みたいという必然性に大きな制限を与えるものであり、著作権がその限界を規定して良いのかという問題がある。

『オ・プリティ・・ウーマン』

アメリカのラップグループ「ツー・ライブ・クルー」が、ロイ・オービンソンら曲『オ・プリティ・ウーマン』をカバーして無許可でCDを販売したことについて裁判が行われた。この裁判では、新しく生まれた作品が元となった作品と違う視点で作られたものであるかどうか、で判断するという新たな考え方が生まれた。